日常的非日常(小説)

外伝的零れ話・two
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「…おじゃましますだね、アキ」
「お邪魔はするなよ」
「…そうやって考えると『お邪魔します』って言う言葉って
確信犯という事になるんじゃない?」
「言われてみればそうだな…。ま、お邪魔しとけ」
「…じゃ、お邪魔します」
「どうぞ」
「…。…というか、靴、無いみたいだけど」
「え? ああ、学校用の今履いてる奴だけだな」
「普通に外に行く時は?」
「学校用の靴」
「…自分に興味無いのも困った物だね」
「…うるさいな…。 第一、そっちはどうなんだよ」
「靴なら、サンダルがあるよ」
「いくら?」
「300円」
「ほらな」
「無いよりはマシかな」
「300円なんて無いようなもんさ」
「300円でもある物はあるさ。
それともアキは300円を否定するのかい?」
「否定とは行かないさ。ただ300円なんて
今時の高校生が靴にかける金じゃないと
思っただけだ」
「アキは300円さえ使っていないじゃないか」
「私はいくら着飾っても無駄になるだけだ。
私に比べれば有紀はまだ可愛い方じゃないか」
「とんでもない、アキはクラスの第一…
学年…学校の1番美少女キャラじゃないか」
「美少女って…この世界でもっとも
私にマッチしない単語だな」
「そんな事ないさ。あのユウカ姫に勝ってるんだから
それは相当な物だよ」
「…意味分からん…。 この学校の
感性と言う物は、使い終わった定規より分からん」
「定規は消耗品じゃ無いけどね」
「当たり前だ。適当に言っただけだからな」

『……(両者引き下がらない様子)』

「…まあ良いさ。…でも、やっぱり
学校1番の美少女が靴の1つや2つぐらい
持ってた方が良いんじゃないのかい?」
「……。…むぅ」
「じゃ、そう言う事で、明日買いに行こう」
「……。…おい」
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