ウラウンには四季がない 常に冬に近しい気温に覆われている 大昔、魔法者がまだ希少ながら今よりも居たのだとされる頃 作物が冬に育つものの方が美味く体に良いとして、統一させたのだという。 外観も歳を重ねる周期も地上の人間とは変わらない¨ウラウンの人々¨は地上人にとっては貴重とされ、売買いにされる事件が多発していた 髪も肌も研究や実験に晒され 時には民1人の値段が20億もの値段がついた事も珍しくない 今日はその会議が行われるのだが… 王アルカナにとっては何よりも重いものであった 「密偵の方はどうなっている。」 「国法律で定め、通路も完全監視した結果…この様な結果に繋がるものは見当たりません。」 「民のどんな者にも餓死をさせる暮らしをさせてもいませんし。」 アルカナは蜂蜜の飴を口にほおり込んだ 輝かしいはずの瞳が漆黒に淀んでいく 「王…、これはグリムデシャルの線が濃厚としか思えません。」 アルカナは横目でフリデシャルに視線を送り、飴を砕き飲み込んだ 「明日、グリムデシャルに直接僕自らが向かう。付き添いはフリデシャルとシグナ、お前が来い。」 会議を早々に終わらせ、アルカナは城の地下へと降りて行った 「シグナ、王とフリデシャルから目を離すな」 会議の中心人物から耳打ちを受けたシグナ。 彼は地上人とウラウンの両方を受け継いだ、唯一の男であった。 王宮に仕えて50年 アルカナがシグナを選んだのは…フリデシャルと今回の危険視人物、¨グリムデシャル¨が兄弟であり グリムデシャルが残りの魔法者だからであった。 薄暗い地下の一室で アルカナはカプセルの中に身を置いていた [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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