小説

0と0

高架下にある二階建て木造一軒家が電車通過時に揺れる

時刻は夕方4時を指している

ダルい体を嫌々起こしトイレへ行き、通りすぎに台所のテーブルにあったスティックパンとお茶を手に取って、二階の自分の部屋へと戻った。

部屋はわずか六畳半。

晴男にとっては毎日の大半以上の生活活動場所であった。

TV、小さなテーブルにパソコン、そしてベット
食べものは一階の台所にあり、困る事など何もない。

そんな生活を晴男はもう10年続けていた



カラカラと玄関が開く音を聞き、晴男はまたベットに潜り息をひそめた

両親と姉夫婦、姪の笑い声を聞きたくなかったのだ。

けれど耳をたててる自分がいる





今日は晴男の26回目の誕生日だった

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