小説

0と3

蜜蜂から刺されずに逃げるには
蜜蜂の飛んでいる高さからゆっくり屈み、視界から消え、立ち去るそうだ




>殺したい人間がいるって本当ですか?

>私を殺してくれませんか?

晴男はこの手の質問や絡みには慣れていたのだが、何故だか今日は…いや…最近は妙に落ち着かないので返事を返した。

遊んでやろうかと思ったが真面目に答えてみる事にした

>本当です。…が、僕は殺人飢では無いのであなたを殺したりしません。

ネットの世界で馬鹿げていると思ったが、反応を待った

すぐに返してくると考えていたのに返事は10分待っても来ない。

荒らしな上に
質の悪い絡みか…

煙草を吸おうとしたがきらしていた。

面倒くさく感じながらコンビニに行く準備をし、玄関で靴を履こうとした時
「晴男、風邪は大丈夫なのか?」
と後から父親の声がした。

晴男は振り向かずコクリとうなずき急いで家を出た

父親の顔など3日前に帰宅して来る前からずっとまともに見ていない。

コンビニで買い物を済ませている間、普通に会話をしたのは何歳の時だったかを考えたりした



雑誌を読んだり、なるべく時間を潰して家に帰ると明かりは消えていた

両親が寝た事にほっとし、晩ごはんの残りとケーキを食べた

姉が買って来たケーキは甘くて皮肉にも旨かった。

部屋に戻り、つけっぱなしのパソコン画面に目をやると

>残念です。殺したい人間と殺されたい人間は合い交じれないのですね。なのに殺人が止まらないこの世界は矛盾のかたまりです。






26歳の誕生日が残り30分をきっていた



[先頭ページを開く]
[指定ページを開く]


<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ