ジョナサン・ラーソン (Jonathan Larson 1960年2月4日生）［アメリカ・作曲家/脚本家］
ニューヨーク州ホワイト・プレインズ生まれ。幼い頃から音楽や演劇などパフォーミング・アーツの才能をあらわす。ホワイト・プレインズ高等学校時代演劇部に所属し、多数の作品で主役を演じていた。4年間の奨学金を得てニューヨーク州ガーデン・シティにあるアデルフィ大学の演劇科に進学し、様々な演劇やミュージカルに出演した。芸術学士を取得し卒業後、ミシガン州オーガスタにあるバーン劇場の夏季公演にピアニストとして参加したことから俳優労働組合に所属した。
ラーソンは作品の中で多文化主義、依存症、ホモフォビアなど社会問題を描いている。これらの作品には『tick, tick... BOOM! 』（1990年）やロック・ミュージカル『レント』（1996年）などがある。
ラーソンは『レント』オフ・ブロードウェイ・プレビュー公演初日未明に突然亡くなった。大動脈解離を患っており、1996年1月25日未明、未診断ではあるがマルファン症候群を発症したものとされている。亡くなる直前には狭心症、めまい、息切れにおそわれていたが、カブリニ医療センターおよび聖ヴィンセント病院はX線や心電図を使っても心筋梗塞のサインを見逃し、インフルエンザかストレスが原因であろうと誤診していたのである。もし大動脈解離が正しく診断され適正な治療を行なっていればラーソンが亡くなることはなかっただろうと言われている。
ラーソン本人がその開幕を目前に控えた初日の未明に急逝するという悲劇に見舞われながらも、『レント』は没後にトニー賞3部門、ピューリッツァー賞 戯曲部門を受賞した。1996年4月から2008年9月7日までブロードウェイにあるネダーランダー劇場で上演され続け、ブロードウェイ史上11番目に長いロングラン公演記録を打ち立てた。2005年には映画も公開されている。
1996年1月25日死去(享年35)
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