イヴ・クライン


イヴ・クライン

イヴ・クライン(Yves Klein 1928年4月28日生)
 [フランス・画家]


 ニースに生まれる。少年時代、地中海の海と空の紺碧に影響を受ける。1948年からモノクローム(単色)のみによる絵画作品の制作に取り組み始めた。オレンジや金、ピンク、青などの色を用いて創られたそれらのモノクローム絵画は、作品ごとに画面が平坦か凹凸があるか、明るさによるグラデーションがあるかそのようなグラデーションのない全くの斉一な一色かの違いはあるものの、一作において一色のみを画面全体に塗るという方針では一貫している。もっともクラインのそのような方針はなかなか理解されず、1955年にはオレンジのモノクローム絵画を展覧会に出品しようとして拒否されている。

 特に「青」を宇宙の神秘的なエネルギーに通じる最も非物質的で抽象的な色だとして重用し、自ら理想的な染料を開発した。1957年に、黄金よりも高貴な青「インターナショナル・クライン・ブルー」(IKB)と呼ばれる深い青色の特許を取得し、ミラノで『イヴ・クライン−モノクロームの提案、ブルーの時代』のタイトルで行われた個展で、この染料をキャンバス一面に塗布した青色の絵画の作品群を発表した。また海綿で作ったレリーフや彫刻にIKBを染みこませ青色にした作品も発表している。

 1958年にはパリのイリス・クレール画廊において全く何も展示しない『空虚』展を開催し、物議を醸す。IKBで印刷された案内状や、画廊への途中にIKBで塗られた物が置かれるなど、会場までには青色が手がかりとして残されていたが、画廊の中は何もない真っ白であった。

 1960年、アルマンらとともにヌーヴォー・レアリスムの運動に参加し、IKB一色による肖像の彫刻や、ガスバーナーの跡をキャンバスに残す『火の絵画』も試みたが、1962年、結婚し子供の誕生を控えた時期に心臓麻痺で急死した。34歳の若さだった。

 1962年6月6日死去(享年34)


<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。



w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ